「グローブセンシズ」セルフライナーノーツ(遠藤秀哉)
※ 本ライナーは、遠藤秀哉個人の見解によるもの。よって、あと3パターンのセルフライナーが存在します。
01.歓喜の永遠
一時期、すべてがソウルっぽいアレンジになってしまう傾向にあり、メンバー全員が「これは何か違うぞ?」って感じていた時、ナイスなタイミングでトシローちゃんが書いてきた曲。この頃は、武藤くんがシンセにシフトした時期ということもあり、全員レディオヘッドなんかを意識していた。更に初期ウルトラボックスなんかも。トシローちゃんの多重録音によるリフが出入りを繰り返し、清一朗君のサウンドコーティングにより弾いていない音まで聴こえてきます。
02.FAT OLD SUN
イントロは、ゴダール監督が撮った映画「ワンプラスワン」の中でリハするストーンズを意識しました。雅弥くんのリズムアレンジ&プレイが香辛料をぶっとばし、ポールモーリアなブラスにジャーマンシンセが絡む。タイの食事は甘くて辛いのよ。
03.HB
にせものカントリー第一弾。最初はホリーズみたいな曲だった。若い頃、かなりマニアックな人生を送っていた友人が久々に会ってみると普通のおっさんになっていた。よくある話です。武藤くんの弾くバンジョーのおとぼけぶりが過去を忘れて生きている人達の亡霊にステップを踏ませます。エンディングのギターは、エンジニアの久雄くんに無理を言ってその場で弾いてもらった。大成功。
Moon ridersに敬意を表す。
04.台風